「さんかれあ」11話・最終回

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11話。低俗なヘテロ回。
ピークをこの回に合わせる為に外伝的な他キャラエピソードを挿入してたのかと思ったが、思ったより化学反応的効果は出なかった。このシリーズのピークは3話*1だったようだ。
れあ父が「偽りの自由」とした"れあ現状"だが、命という人間最大の枷からも自由という事で「究極の自由」かもしれぬ。自由といっても命の許す範囲内である事が普通だが、命に頓着しないれあの選択である。ちなみに、れあ父も他人の命を奪うに仮借がない常人とは違う自由度を獲得している。
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最終回。英字タイトル"The Meaning of Bite"。

難しい終わり方だ。
最終回冒頭は吉田聡「純ブライド」(漫画)のような、その後の気怠さ、面倒臭さ。
「俺の幸せは れあの不幸で、れあの幸せは俺の不幸なんだ」て、最初意味がわからなかった。主人公としては学校に行かせたくなくて、れあとしては学校に行きたいって事か。生命維持の為とはいえ、主人公は れあを閉じ込めておきたいというれあ父をなぞってしまう皮肉。
「幸福と不幸を分け合った」も何も、一般的には「共倒れで両方不幸になった」としか。元々ゾンビ好きってのが退廃志向で、根が不幸なのか。

ココで最終回だと、食われる事を予感させる つまり画面には明示されてないが結局は食われたのだろうという結末になってしまうのだが、今までの方向性からして安易なバッドエンドはトゥルーエンドではないという確信もある。難しい。
放送の事情で12話が最終回だが、実際は13話まで用意されていたようだ。ただ、TBS特有のリザーブ回だそうで、「おおかみかくし」最終話のようなものらしい。
とはいえ、やはり12話で終わったらバッドエンドとしかいいようがないな。お気楽に終われば、明るいその後が想像できるのだが。
シリーズ構成について、ネット上で批判を見かけた。本筋のストーリーに外伝ともいえるキャラエピソードを挟んで中断させる事への批判。あれはあれで「決着に向けて主役キャラ以外も掘り下げて大団円」という狙いというか期待もあって悪くないと思うが、全話観てから考えると、9話(メロ回)が最後でも良かったかな、と。 希望と謎を残して終幕。
とはいえ、今期で1番面白かったアニメなのは揺らがず。
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*1:今、気付いたけど谷から降りて(というか落ちて)降谷と一緒になったのね。