「さんかれあ」10話

前回リンク
ヒロイン家族回。
ヒロイン父憔悴の描写が頑張りすぎて思わず吹いた。これゾンで陽射しを浴び過ぎたみたいなカサカサっぷり。し、シリアスな笑い?
後は、ヒロイン撮影会での、ヒロイン母の連続"眼のアップ"カット、そして主人公の眼のアップに繋ぐ演出かな。監督は元シャフトの人だっけか。シャフトの"眼のアップ"演出は"歌舞伎の見得"みたいなもんだと思うが、更にそこから深化して大技だけど細やかな感じ。
"ヒロイン母がゾンビ化の事を知っている"というのは視聴者へのわかりやすい情報提示だけど、その直後に主人公は「ヒロインが追い込まれてたのは父親だけが原因では無いな」という旨の独白が続く。
つまり さんか家もゾンビの事を知っているけど、主人公もさんか家の事を知っている という両家洞察の同時情報開示のシーン。彼らが情報を得たシーンはアニメでスキップされているので、10話のここの時点で視聴者に初開示となる。地味にスリリングな演出。
てっきり、ヒロイン母は ヒロインの味方かと思っていたんだよな。3話で、ヒロインが家を出るのを見逃してたし。3話感想で

ヒロイン母の"いい人"説が浮上。父の前でつらく当たった方が、その後、父が娘に対して優しく接するという計算だったのかな。

とか書いてるよ。
ヒロイン母にとって、ヒロインはゾンビになる前から忌まわしいモノだったのね。死者の亡霊的な。
10話を何度か観て、ヒロイン母は主人公イトコと重なる事に気付く*1。だから7話でイトコを描いたのは無駄ではない。重層的な物語構造だ。
あと、ヒロインの産みの親って15才でヒロイン父に出会って、やがて死んでいったんだよな。だからヒロインが15才で主人公に運命的に出会うのも反復で、ヒロイン父が過去の自分を認めるなら ヒロインと主人公の関係も認めて……とはならんか。論理より感情。
で、予告。メロの演技が細かい。今後、ヒロイン父の予告参戦あるかも。
感想リンク 萌えオタニュース速報さんまとめ Lメモさんまとめ 戯言日記2ndさん しろくろの日常さん エネルギー吸収と発散さん するらどさん海外反応まとめ

*1:フェンシング試合のくだり、ヒロイン母もヒロイン産みの親も2人とも気付きはあるんだよな。