スーパーソフトボックス与野本町

凍牌 9 (ヤングチャンピオンコミックス) 凍牌 10―裏レート麻雀闘牌録 (ヤングチャンピオンコミックス) 凍牌 11―裏レート麻雀闘牌録 (ヤングチャンピオンコミックス) 凍牌 12―裏レート麻雀闘牌録 (ヤングチャンピオンコミックス)
凍牌」9-12巻 志名坂高次(レンタル)を読む。面白い。
1期完結。堪能した。初期は単行本買っていた麻雀漫画。裏表入り乱れての麻雀チャンピオン戦。予選が終わり9巻から本選なのでキリも良かった。
しかし、表の人は本当ご愁傷さまでしたとしか言いようがない。キックは出るし、小指に包帯巻いた人は出るし、挙句がアレだもの。麻雀の権威を高めていたミスター麻雀(表の人)の心中お察しします。
9巻
相手の瞳から手牌がわかる人(裏の人)の喜怒哀楽が激しすぎて、この人の手牌も周囲から丸わかりじゃないだろうか。すっかり面白キャラに。
七対王子(表の人)の描き方も秀逸。彼自身は何も喋らず、相手の瞳から手牌がわかる人が七対王子の心情を解説する間接的描写に徹している。七対王子の種明かしは最後に主人公(裏の人)が。
牌を使ったオリジナルゲームは福本伸行が得意としてたけど、「志名坂高次にもできるぜ」という幕間。福本伸行に匹敵するゲーム脳か。
10巻
名言きたー。
「ルールに触れない限りにおいて、足で走ることにはこだわらない」
この意味不明っぷりにシビレますわ。
今まで主人公視点で読者は誘導されていたのに、184頁の見開きで主人公の醜悪さが露呈されるという視点移動の勝利。
11巻
決勝卓開始。
12巻
リンシャン使い登場人(裏の人)。リンシャンで「麻雀(というゲーム自体)が壊れた」という状態に。残り3人がガン牌を疑うのだが、なるほど「咲-saki-」の世界の人はイカサマを疑わなすぎだよな。
ネタばれすると「凍牌」のリンシャンもイカサマではないです。
で、大会(自体が)終了。「修羅の門」1期終了に似た何かが読み手の内に走ったことだろう。というかギャグなのかなー、この漫画。
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総評するに、こんだけキャラのリサイクル(使い回し)が上手くて、こんなにキャラを放り捨てるか、と。良い意味でB級のドラマ感*1

*1:テーマとしては結構シリアスに突いていると思うが