草加(埼玉)

宇宙WEEK開催の独協大学に行ってきた。5/19。
http://www.dokkyo.ac.jp/hayabusa/timetable.html
JAXAグッズからクリアファイル(最期の光跡)200円購入。はやぶさが彗星の如く地球に突入する写真が使われている。ロケ地オーストラリア。
今調べたらamazonで売ってた。少しがっかり。()
ほか宇宙食・文具・模型など販売されていた。模型以外は何百円くらいの値段。
16:00より講演。
鳴沢真也。天文台の人。SETIをやってる。
宇宙人が放つ電波の受信が主だが、こちらから電波を発信して宇宙人に気付いて貰うのは"Active SETI"。光学望遠鏡を使う場合は"Optical SETI"()、略すと"おせち"。なんだかめでたい。
現在の科学水準でのSETIは、
携帯電話 火星で使えば宇宙人発見
テレビ 地球から1光年離れていても宇宙人発見
軍事レーダー 300光年離れていても宇宙人発見
天文学用レーダー 3000光年離れていても宇宙人発見
という精度。あいにく1960年のSETI開始以来、いまだ宇宙人捕まえられず。
1991年、実際に宇宙人を見つけた時の対処ルールを制定。IAAプロトコル。まあ、情報の独占は しないようだ。
講演者、鳴沢の呼びかけで天体の1箇所を集中的にSETIする全国同時SETIが2009年に実施(32箇所)。常にSETIしているのは国内では2人だけとの事なので、初SETIしたトコもあったのかな。
全国同時SETIが業界で話題になり、2010年に世界合同SETI(ドロシー計画)が実施。(→公式)。同じく提唱者は鳴沢真也。要するに講演者はドロシー計画の人だったのか。
本人リンク Togetter - 「ドロたんの(地球以外生命探査に対する)熱い夜」
他、講演者として観山正見 登場。天文台の偉い人。台長って呼ぶのか。
地球と同じ環境の星を探す話をされてた。
海、大量の水があれば、生命は確実らしい。現在、氷や水蒸気のある星は観測されているが水のある星は未だ見つからず。残念。
まず、主星があって、その周囲で軌道を描いてる惑星を探そうというトコロからなのだが、惑星は見つかりづらい。何故なら輝いてないから。
という事で惑星が周りを回っているなら、主星も少しフラフラしてる筈だよねという発想の転換で、ブレがある恒星をまず探す。で、地球のような惑星が近年ゾロゾロ見つかっているとの事。メモ取ってなかったから年数は不明だけど、割と最近だった。
最近は惑星の光*1を分光させて、その星の大気組成までわかるそうだ。
水蒸気があれば、海があるとして生命のいる確率が高い。
酸素があれば、植物のいる確率が高い。
メタンがあれば、動物のいる確率が高い、って言ってたけど牛のゲップの事かしら。
宇宙WEEKリンク 吾唯足知さん
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追記 
鳴沢真也本人にツイッタでやりとりをして更に教えて貰った。感謝。
現在、海がある惑星は、"計算上で"特定されているらしい。ハビタブル(ゴルディロックス)プラネット*2というもの。ただ海があると観測された訳ではなく、"惑星表面の模様がみえる空間分解能の望遠鏡"か、偏光で海面か地上かを識別しないと、海がある惑星の「確定」にはならないとの事。偏光≠分光。リンク   *3

*1:主星からの反射光

*2:ハビタブル=habitable 住むにの適した ゴルディロックス=goldilocks 適切な

*3:ケプラー=ケプラー宇宙望遠鏡