「アスタロッテのおもちゃ!」5話

ハートフル石原かかってこいアニメ。設定が思いの外きわどい。しかし女性上位の視点でエロ設定というのは ありそうでなかったのでは。
年上の女性が年少の子供とセックスとか、女性に主導権がある上で"種違い"とか、設定はガンガン攻めてるけど、実際のやりとりは極めてハートフル。ていうか、ナオヤと女王*1の会話って異なる文化圏同士なので、女性上位でも男性上位でもないスリリングな世界で成立してる会話なんだよな。身分や性差によって人はフォーマット(文法)に支配され、喋らされている場合が多々あるけど、本当に自由な者同士が話す会話はスリリングだ。
とはいえ、ナオヤが女王に言い残した言葉、わざわざ言いにいった言葉はアレで本当にFAなのか少し疑う事もできる。つまり、夜に忍び込まれ動転したナオヤの最初の発言のフォローをしに行っただけ疑惑。アスハの前でアスハを否定したともとれる発言を裏返す為だけに あざとく再会しに行ったのかなって。まあ、深読みしすぎなんだろうけど。
アスハに事情を話すというのも複雑な構造だ。これがアスハに内緒にしてると、「ロッテの母としての女王」とアスハは再会できない。何故なら女王に対して「ママ」と叫びかねないから*2。アスハは事情を知っている。コレが今回の感動ポイント。
4話は5話の後半へと続き、結となる。つまり、5話前半は2話分のストーリーの中で異物といって良い。が、効いてる。
"ロッテと忙しい母"の話は4話までがピークで、すれ違いが解消される収束パート(5話)は気の抜けたお約束展開になりがちだ。せいぜい"学友とロッテの接近"描写が光ってたくらい。5話での真のドラマは事後、アスハがロッテの母を誉めるシーンにある。あざとい位いじらしい。
つまり、この回はロッテ休憩回だったというオチ。ロッテ、ナオヤ、アスハの3人で主役をローテーションで回しているのが、このアニメの面白いポイント。1話2話はアスハ休憩(というか、もう出てこないチョイ役かと)。3話はナオヤ休憩。4話はナオヤ、アスハ休憩*3
あとちょっと観てて混乱したのが、「子供ナオヤは血で血を洗う王位継承を知っていたのだから、ロッテを守る為に契約したのかな」と漠然と予想したのだけど、女王がロッテの母と気付いていなかった描写も5話前半にあるな。まあ異世界も1つじゃないかもしれないし、ナオヤが状況把握できなかったりも仕方ないか。犬の世界とかあるし。

↑絵日記でシナモンロール
感想リンク 猫が唸る感想日記さん

*1:まあ『女王』って言葉もPCでは無い。男なら『国王』で、女なら『女王』かよっていう。アニメ本編はPCな言葉遣いだけど、本エントリは非PCでいきます。

*2:めぞん一刻」ならえんえん女王とアスハを会わせないコメディが展開されるのだろう。

*3:いや、ナオヤは微妙か。慰めてたし。