「田勢康弘の週刊ニュース新書」

沖縄の基地移転問題の証言に守屋武昌登場。小泉首相当時の防衛事務次官贈賄収賄の罪で実刑判決が出て現在上訴中。(追記 贈賄ではなく収賄でした。お詫びして訂正します)
普天間から名護市周辺に移転する枠組みの中で交渉するのだが、米側は海上案を提示。理由は地元が望んでいるから。
守屋に言わせるとその地元とは地元建設会社の団体の事であり、陸上案だと本土のゼネコンに仕事を取られてしまうが、海上案なら地元建設会社にも利益が多くもたらされるの理屈。
守屋-小泉ラインは環境破壊が少ない陸上案で米側と交渉。当時、外務省も海上案を支持していたので守屋は「強い抵抗を受けた」と証言。
何故、小泉首相が陸上案を推したかの理由は
1 過去、地元神奈川で環境団体とやりあった経緯があり、環境で争うのは厳しいの判断。(と本人が言ってたと守屋証言)
2 橋本前首相や町村外務大臣(当時)の推す海上案を蹴飛ばして経世会*1のパワーダウンを狙っていたのでは。(山崎拓の推測)
結局、経世会の額賀防衛庁長官(当時)が折衷案をまとめた、と番組は結論。
守屋は稲嶺知事(当時)について「あなたは基地移転を公約にして当選したが、この7年間ほとんど積極的に動いてないじゃないか」と非難したら「7年? 沖縄では大きい仕事は20年かかるんだよ」と言われたと証言。
最後、田勢康弘が「民主党ダメダメですよねー」と水を向けたら「いや、政権が変わって良い目も出るかもしれない。期待している」と意外な弁護をしていた。
(以上、台詞は全て大意)
小泉純一郎のインタビューは無かったけど、町村信孝額賀福志郎山崎拓、稲嶺惠一 、飯島勲などにも話を聞いた骨太の8月の番組だった。
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「普天間」交渉秘録

*1:町村は清和会