NONFIX 鷲宮回

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2009/592.html
鷲宮萌えおこしドキュメント。"寄る辺なきオタクたちが集う場所を得た"というストーリーに読めた。
最初に出てきたオタクに"リアルな嫁は実家に帰り、今は喋らない嫁と平穏に暮らしています"というナレーションがかぶさるインパクト。重いよ。
オタク/鷲宮町の人 とインタビューを見比べると、その話し方なり物腰なりの温度差はもの凄いな、と今更ながら驚く。"異世界の人"と評したくなる。長く映されたオタクたちの外的サイン--服装だったり朴訥さだったり はしゃぎかたを見ると、実際に彼らが周囲にいたら?とつい想像してしまう。と同時にインタビューを受けた鷲宮町の人の真っ当さも、ドキュメンタリには稀なレベルではないだろうか。インタビュー側のテレビマンは、オタク/鷲宮町の人 と二分するとオタクの方が近い気すらする、という位の真っ当さ。
浮世にいる/生活という日常のド真ん中にいる の落差はドキュメンタリに出てきた全ての オタク/鷲宮町の人 から感じとれたのだが、焦点を絞るなら らき☆すた神輿に絵を描いた人/描かせた人 の2人だろうか。
週一で鷲宮神社に通い、現地で8時間かけて絵馬をかく人。彼が、鷲宮の秋祭りのらき☆すた神輿に絵を描いたそうだ(→祭り言及リンク)。彼に描かせたのは、祭りに伝統の神輿を復活させた地元の人で、"1度失われたモノを復活させた"という実績が新しい事(らき☆すた神輿)に挑戦させる自由度を得させるのだろう。伝統の神輿、千貫神輿は70年の空白を経て26年前から復活した、否、復活させたそうだ。最近知名度をアップさせた鷲宮だが、「昔はもっと栄えていた」証言を聞くと、長いスパンではこの萌えおこしブームも大した騒ぎではないのかもしれない、と少し冷静になった。
見知らぬオタク同士が鷲宮で見知った仲になる、という現象は、なにか一番原始的な人の繋がりかたのようで興味深い。できれば掘り下げて欲しかったのだけど「1人の人を追う」「1つの出来事(祭り)を追う」というスタイルだったので、そのテーマは未消化。残念。
ほか、最初(彼らオタクを)気持ち悪いと思った証言*1とか、AKB48の人とオタクが出る鷲宮映画とか。らき☆すたOPも冒頭10秒くらい流れて、やっぱりインパクトあるなー、とか。
今更知ったが、鷲宮町は来年春に合併が決まってるらしい。商工会も合併するのだろうか。どちらにしろ、地域ブランドの弱化は避けられないが。
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*1:"今は そんな事ない"を言いたいが為の前振りだったので、どこまで本当かは疑いが残る証言だが