今更「交響詩篇エウレカセブン」全50話観た。ボンズ製作。
リアルタイム視聴では1話で切った。
前半は観続けるのが苦行というか罰ゲームな感じ。
主人公レントンが主役ロボを操縦できず、ヒロインエウレカに基本無視されっぱなしの1クール目。大人が子供を殴り続ける2クール目。レントンが素直に活躍するのはOPのみなので、OPを観て どうにか憂さを晴らして本編を観る というアニメ構造。あと、レントンの声(三瓶由布子)が女性の声に聞こえるとか、ドミニクの声もひどいなーとか。
3クール以降は苦行という程ではないが、かといって勧める程には面白くない。レイ/チャールズのランバ・ラル展開以降はアネモネが前面に出るのかと思ったら肩透かし。
とはいえ12話「アクペリエンス・1」、26話「モーニング・グローリー」、48話「バレエ・メカニック」は素晴らしいなあ。恐ろしく少量の良質部分の為に、大量の時間を浪費すべきかと問われれば「すべきではない」と答えるのだが。
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終盤の理屈は敵側デューイの方がわかりやすい。共存は無理だから殲滅する、と。
どっちの理屈が正しく人類の生存確率が上か?という話は学問の領域で、感情も戦力も理屈の正しさには関係ないよな。視聴者は主人公側の理屈に ついていけたのだろうか。俺はデューイの方がわかりやすかった。もしくは星を捨てて生き延びるとか。
ただデューイのやり口が非道で、だからデューイは間違ってるんだろうな、という論理的ではないが経験的な正否判定法で主役側を応援する事は可能か。デュープロセス(正しい手続き)。
最終展開は「黒神 The Animation」を連想。