「涼宮ハルヒの憂鬱」27話/最終回(2009年放映版 テレ玉)

・27話「射手座の日
長門回。
あんな面白そうなゲーム作れるコンピ研が凄い。*1
長門が感情露わにしてたのは不調(故障)のサインか。
4台のPCと長門の交換なら引き合う気がするけど、喋らない部員て置物と変わらない気もする。
・最終回「サムデイ イン ザ レイン
日常回。観てる途中で寝た。冒頭から"眠らせる演出"だった気がする。
観直すと「この最終回もアリかもな」と。最終回近辺に盛り上げる事もなく、最終回は日常のヒトコマで終わる、というのは汎用性高いな。特に2期作りたい場合とか。
コンピ研からの4台のPCが使われないままになってたのが不憫。
映画化特報の時、ちょうど目が覚めた。
映画化リンク ニュー速VIPブログさん GIGAZINEさん 誤訳御免!!さん
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・シリーズ総評
旧シリーズも ほとんど初見。DVDで3話観ただけ。*2
今期アニメは「化物語」「青い花」「咲-saki-」を高く評価してる。この順番で。 でハルヒは咲と同じくらいかと。
咲は盛り上がり的には上記中、断トツだったが、終盤の失速ぶりが酷かった。対するハルヒは なべて面白い。「笹の葉」と「サムデイ イン ザ レイン」が少し退屈だが、酷いって程では無い。が、ストーリー的には垢のつくほど古典的なので、盛り上がりもほどほどな感じ。
大体キョンというキャラを視聴者が或る程度 思考停止して受け入れて、やっと回るストーリー構造だ。アニメでキョンはマリオネットのようなテンプレ的な所作/口調を与えられている*3。製作側は故意なのだろう。が、「青い花」シリーズ等に漂う緊張感と引き換えに擬似天国の緩さを手に入れたのだと思うと大して評価できない。
じゃあ、ハルヒの演出が斬新かというとこれも留保つき。「エヴァンゲリオン」テレビシリーズで『気詰まり感を出す為に延々とエレベーター内のカットを動かさず喋らさずにいた』演出とか、夕方アニメなのにセックスを示唆したとか「コップの中での凄い演出」をハルヒは受け継いでいる気がする。相対的な演出作法というか…。つまり、テレビシリーズという枠の中では凄いけど、枠を考えなければ白けてしまうトリック。時機が重要。
例えば化物語なら、"止め絵が綺麗"とか"カニかっけー"とか絶対的な評価軸に依って作品を評価できる。万華鏡の演出も いつ誰が見ても効果的と思うだろう*4。相対的な演出か絶対的な演出か、どちらに優劣あるという事でもないのだが、ハルヒの斬新さは飛び道具的で多用は難しい類いの演出だった。麻薬的と言っても良い。服用量を間違えると奈落に落ちるよ、と。
作画は安定してる、と言われてる気がするがよくわからない。安定してないアニメを観た事があまり無いので*5。作画の評価って端的に言い換えると「かわいい女の子がかわいく描かれているか」ってハナシじゃないかと疑っている。その点ではハルヒに問題は無いだろう。
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…歴史を振り返ると「涼宮ハルヒの憂鬱」は大ヒットしたというのは紛れもない事実で、「そこまでは面白くない」と論評するのも遠吠えっぽいな。*6
関連MAD
【MAD】化物語 : 君の知らない物語

↑1:30 曲「君の知らない物語」 歌:nagi MAD製作:DuelistChapeauさん…かな?
長門かぶり。

*1:まあ、基本「潜水艦ゲーム」ぽいから、PCゲームじゃなくて紙で作れば簡単そうだが

*2:原作はアニメより前に「憂鬱」と「消失」のみ既読。

*3:小説では自分の脳内変換を経てキョンを読むので違和感ないんだけど。

*4:シャフトと京アニで"京アニの方が飛び道具的な演出"というと世評と異なるか。が、化とハルヒを比較すると そんな所感。

*5:咲の水着回と化の「なでこ2」くらいか。「なでこ2」作画は 確かに動かなかったけど良い絵もたくさんあったのでそれほど悪印象は無い。「つばさ2」の方が4場面(弁当/車内/山道/星の下)のみで 絵の数も極端に少ない"絵的には非常に退屈な回"だった。

*6:2006年のアニメはリアルタイムで「練馬大根ブラザーズ」と「ハチミツとクローバー」しか観てなかったとは なんて負け犬。