日経MJ(日経流通新聞)11/12 

我が町 オタクが集う地に
萌えおこし特集。
鷲宮町(埼玉)-らき☆すた
痛車」の文字を新聞で読む事ができるとは。オタクが訪れたとしても「放っておけば、ファミレスに流れる客層」であり、地元商店街には意図をもって引き寄せる努力が必要である、と。
地元商店街も当初は「オタク効果を疑問視」し、07年12月のイベントに参加した店舗は17店ほどに過ぎなかった。が、08年2月には60店に急増。
鷲宮のマーケットが元々小さすぎるというのもあるだろうが、現在も継続的な増客効果を保っている様子*1
・羽後町(秋田)-あきたこまち
米袋に萌えイラストで人気に。購買者の8割は20-30代前半。
コミケ2010年に地方開催
20地域ほどが名乗りを挙げたとの事。
・コメンテーター日本政策投資銀行地域振興部の人。
記事リンク アニメニュース Japanimate.comさん 悠々日記さん
萌えおこしリンク ジャブローの風の噂さん(ひぐらし) GIGAZINEさん(君のいる町) みずほ情報総研の人(いろいろ)
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追記 悠々日記さんエントリのはてブを読むと、日経MJ記事の
らき☆すた」による鷲宮町への経済効果は1億円
という部分に反応し、言及している人が多い。額の多少で評価するのは少しズレてるように個人的に思う。
ポイントは
・ローリスクな企画
だったという事がまず第一点。ローリスク*2というか、鷲宮側の出資は極めて少なかったと推測する*3。そもそもハイリターンは狙っていないかと。以前も書いたが、らき☆すたの放映当時にイベントをすれば鷲宮のキャパを超えて困ったのでは、と思う。
小なる者が結束力と小回りで上手く立ち回った成功事例として評価すべきではないだろうか。
また
鷲宮が得た最大の財産は金ではない
と俺は認識してる。知名度が一番。局地的ではあろうが、名前を覚えてもらうというのは大変な事かと。
卑近な数字を出すと、鷲宮町商工会サイトの訪問者数の多さ*4とか。何か企画ができる潜在力を保有してるって事が財産。
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id:y_arimさん「たった1億円」だろうこれは。鷲宮の財政難をデータで見たら焼け石に水
id:hitogomiさん財政は、H18に結構借金返して健全化してる
このブクマコメントは参考になった。地方の財政問題て、そのうち本でも読もうかと思ったままで放置中なんだよな。
鷲宮に関して付け加えるならば、らき☆すた特需で盛り上がっていても、駅ビル(鷲宮駅)のシャッターは降りてる状態で、賑わっている商空間とは言い難い。鷲宮町の中でも東鷲宮駅周辺は新しい地域、なおかつ大規模商業施設*5ありで また様相が違うが。
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id:mamotenaさん id:Yoshikawaさんは「萌え興し」の語を使ってるのか。バベルってる。

*1:ラーメン屋がインタビューに答えてた

*2:どちらかというとリスクのあったのは人気漫画としての「らき☆すた」の方だったかも。イベントがこけて、作品に土がつくという事はあり得た。

*3:らき☆すた神輿の総経費1万5千円でオタク2万人を集めた、という事例は極端だが、金をかけようとする意志は無いように思える。角川書店も"通常の業務"として、まちおこしをしてる訳ではないので、業務としてその種の事を行う会社に委託した場合より桁違いに額が少ないのではないか。

*4:最近は400人/日ほど。イベント前後は1000-5000人/日ほど。

*5:ダイエー