介入ならユーロで 

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日本株暴落中。
円高が要因と言われてるけど疑問。
ドル円で110円を切っても騒がないけど、100円を切るとパニックになるという印象。変な心理的トリガーあるんじゃないだろうか。ふたけたマジック。
と、いうより
ドル円は比較的安定している。現時点では他通貨と円の関係の方が より急激。*1
1年で1ドル110円台から90円台のレンジ。8割くらいに下げ。
豪ドル・韓国ウォンは円に対して、今年の高値から5割6割くらいに暴落してる。ユーロも7割くらいに暴落。
注目通貨はユーロではないか、と。(豪ドルの下落率も凄いけど、貿易規模*2と下落率でユーロ注目中。
豪ドル↓ 100円台から50円台

韓国ウォン↓ 0.12円台から0.6円台

ユーロ↓ 160円台から110円台

ドル↓ 110円台から90円台

おまけ
日経平均

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さて、円が独歩高でドルも比較的高い。何故か。
政策金利の利下げ余地がない通貨が買われているのではないだろうか→仮説。
日本の政策金利は0.5%で米は1.5%。他国はもっと高い。
金利が高い」という事は通常 通貨の地位を高めるけど、あまりにも不景気だと「政策金利を下げるハズ」という読みが主流になり、「金利が高い」事により通貨が売られる原因になる という逆説。
つまり、今回の急激な円高を防ぐには「前もって金利を上げておくべき」だった、という結論。結果論だが。*3
翻って考えると「6ヶ国協調利下げ」はドルが強くなる伏線だったかも。一律0.5%利下げした、という事は実質米国が一番下げた。つまり利下げ余地が少なくなり ドルが上昇した、と。*4
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9/11テロの時も世界で株価大暴落が起こったけど、震源地のアメリカより日本の方が経済的ダメージ深かった。日本だけマイナス成長。
大動乱、つまり枠組みを変えようとしてる時、日本は「向いていない国」なのかも。"新世界秩序"を唱えたり、先頭の風圧に耐えたりはできない予感。
ユーロは今絶賛暴落中だけど、今回の危機で より強くなるのではと考えている。域内・周辺の弱小通貨がユーロに組み込まれるエンドとか。
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関連リンク 池田信夫(経済学者) 山本一郎*5 セカンド・カップ はてな店さん satohhide’s log cabinさん すなふきんの雑感日記さん strangeさん
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追記(10/29) 日銀利下げするかもしれないのかっ! 驚いた。31日決定との事。
10/29新聞各紙夕刊1面に日銀利下げの観測記事。
1面に利下げ記事が載っていた新聞 日経・毎日
1面*6に利下げ記事が載っていない新聞 朝日・読売・東京
ドル円は3月危機くらいの1ドル100円弱まで戻った。ちなみに3月危機の日経平均は12000円弱で今は7000円台。
つまり通貨と関係ない要因で4000円〜5000円下がっているという推測。
その後に利下げしたよリンク

*1:ジェットコースーター状況下での50歩100歩かもだが

*2:http://www.jetro.go.jp/world/japan/stats/trade/ の「国・地域別 / 商品別 / 財別 貿易概況」2008年8月のエクセル見ると、日本の貿易相手国の額の割合は 米:輸出17.5%輸入10.3% EU15ヶ国:輸出13.1%輸入9.0%(←すいませんユーロ使用国と合わせてないっす) 韓国:輸出7.7%輸入3.9% 豪:輸出2.3%輸入5.7%

*3:景況感が悪い時期に利上げはできないし、円高=悪とも思ってないが。

*4:素直に「金利が一番低くなったから、景気回復を見込んで、ドルが回復」…とかじゃないよな。まあ政策金利が原因でないかもしれないし、状況がまた変わってドル大暴落になるかもだが。

*5:切込隊長の人

*6:1面以外は見てません