稀月真皓という詩人さんが掲示板で「花火と酒を持って二子玉川に集合」と呼びかけたので混ざってみた。俺の存在って彼女に認識されているのだろうか?と彼女のそばに近づくといつも不安になる。というくらいの無関係さなのだが、企画の良さにふらふら誘われた。
駅へ行くと30人くらいが集まっていた。凄い数だし、バリエーションも雑多だった。混じれる混じれる。
東京都は花火禁止という事なので多摩川を渡る。橋の上から河川敷の闇の僅かな明かりから花火やBBQをする人達が仄見える。「部族みたいだ」隣で評する人に頷く。そして部族たちの間へ。
30人くらい雑多に集まれば、必要なモノは大抵揃うし、予想外の必需品を持って来てくれる人もいる。最後、飲食物や花火は過不足なく消費されたようで、即製ながらなかなか良いチームだった。
キャンプ用折り畳み簡易机椅子(椅子はベンチ状4人掛け)の上に飲食物を置き、(準備の良い5人くらいが持ってきた)ライトやロウソクの灯りを頼りに飲み始める。花火の光が一番強烈な闇。
ハイテンションな人達とまったりした人たちが同じ空間にいられたのは音響がこもらない河原の広さと闇の力か。俺はと言えばこの年齢になって「打ち上げ系の花火は手に持ってあげてはいけない」事を知る。火花が肘先に放射された瞬間は楳図かずおみたいな顔をしてた筈。
何故か下流の方で本物の花火が上がる。5分くらいのが2度あったろうか。企業主催のミニ花火大会だとか、若手花火師の試作品だとか、その場の推理を話し合う。
花火・食料が底を尽いたので、河を後にする。(2、3時間遊んだか)そういえばキャンプ用折り畳み簡易机椅子(椅子はベンチ状4人掛け)は上に置いたモノの重さにより崩壊してた。壊してゴメン(イヤ、俺が壊した訳じゃないけど)河の去り際に白人の女の子からハグされる。なんだろ?それが向こうのサヨナラの挨拶なんだろうか。とりあえず悶絶してみました。(可愛い女の子からハグされた時、日本の男がとる普通の反応として)
橋を渡りながら、その女の子と「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を聴く。俺の聴いていたMDを「それ何」と訊いてきたので、ヘッドホンを分け合う。「良いね」と彼女。
二子玉川駅に着き、残ったメンバーで駅前の喫茶店に入る。(ビール持ち込んですみませんでした。店の人)そんで散会。
楽しかった。(難点と言えば誰一人の名前も訊かなかった事か。その辺ちょっと人間として壊れてるかもしらん。orz)
関連ルポリンク 月花星月さん