夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
「夕凪の街桜の国」こうの史代(新刊・大宮アルシェ地下で購入)を読む。面白い。
ヒロシマもの。ユーモアと狂気の紙一重。諦念と強さと。弱さとの共存と。
戦後まもなくの話の激しさと最近の話のゆるやかな話の展開と。
戦争が終わった後の戦争を描いている。異常な事態に抗する生活の力を、異常さを取り込んで何でもないことに変えていく意志の力を。
戦争なんて所詮作業だ。意志を持って「戦う」のではなく、生存の為の最適判断に支配されて(流されて)、やらされている作業に過ぎない。意志を持って「戦う」のなら堕落し弛緩した戦後の毎日にある。
39頁の鍵のシーンは79頁に繋がるのか。裸足で歩くのは下駄を盗んだ事の贖罪か?黒田硫黄小田扉みたいな昭和テイストな味もある。
映画化決定との事。
ところで旭が京花ってロリコンにならんのかな。(77頁は茨城弁?)
感想メモリンク 小坂俊史専用冷蔵庫(新型)さん
はてなダイアリーでも凄い多くの人が言及しています
http://d.hatena.ne.jp/asin/4575297445
こうの史代「夕凪と桜の日々」
http://www.junkudo.co.jp/syohyo200504/syohyo3-tyosho.htm
その他:はだしのゲン ドウ