ここのホームページのチラシを撒きにBen's Cafeに行く。東京は高田馬場にある朗読する詩人がたまに集まったりする飲食店。↓
http://www.benscafe.com/ja/
オープンマイク(客が舞台に上がる方式)で舞台に上がる詩人の詩を聴く。客は30人ほどの満員。
演者の印象は詩の言葉そのものより声や表情や動きといったノンバーバルコミュニケーション的(非言語な伝達情報、つまり声や表情や動き)なモノに左右されやすい。
そこで有効な手段は語の反復(redundant)だ。抑揚を変えて、声の大きさを変えて、同じフレーズを何度も何度も繰り返すと或る種の快感が生じる。読み手にも聴き手にも。まるで脂肪が食べる者に快感を与えるように。脂肪のように。
が、多用は危険だと思う。終始していてはアジカンが与える電撃的快感の域には到達できないのではないか。
と勝手に思いました。俺も久しぶりに舞台に上がろうかと思い、上がってしまえば悲惨な空気を創出してしまう事は見えていて、そんな奴が何を言うのかという気もするが いいじゃん。結局エントリできませんでした。
演者でラッパーの人がいて、規則的に体を揺らしているのは結構、目が吸い付いてずっと見てた。効果的だと思た。
http://www.mihiro.net/index.html
MC(司会)の稀月真皓(きづきみひろ↑詩人)が会場からお題を3つ貰い、即興で詩をつくる。「ひかり」「チェック」「さば」。彼女の即興詩は初見の人は かなり驚くと思う。即興詩では日本一なのではないか(他の即興詩の人、知らないけどさ)。ちょっと、このお題のミックスに触手が動き短歌脳を回転させる。

朝「サバ?」と 毎日加減を チェックする 奇妙な君が 実は光だ
b18

えーと、この短歌の鑑賞点は無意味にフランス語で挨拶する「君」も面白いけど「加減をチェックする」なんて変な言い方するお前もお前だ、似た者同士だ、という辺りです。ちょっと変なのができて嬉しい。患者と看護士のシチュエーションにも読めるな。
稀月真皓、「NewS」(ジャニーズ)のアルバムへの詞の提供が決まったとの事。メジャーになってほしい。

オープンマイクは第3と第4の日曜日です。後、結局チラシは配れませんでした。それどころか注文せずに帰ってしまい、客ですらなかった。仕方のない流れだったんですよ。反省。