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上記質問に対するid:katsumushiさんの回答は考えさせられた。
http://q.hatena.ne.jp/1176906807#a708124

神はもっとも偉大な存在者であると定義できる。

神はいないと仮定する --------------(*)

ところでどんなものもそれより偉大なものがある。

すると、(*)を仮定すると、神より偉大な存在者が存在することになる。

これは矛盾である。

したがって、神は存在する。

「世界は均質では無いんだから一番があるはず。それは神だろ」という論として受け取りました。
疑問点は「偉大」を決める判定者は誰なのか、です。全ての存在者に順位をつけて並べる判定者が仮定されています。その絶対的な価値観に並べられた世界は、既に神がいる前提での世界観です。てか判定者が神でしょう。(おおっ、SFミステリみたい)
無神論者に対して、神がいる前提(もしくは一神教的世界観)で論じてるのではなかろうか、という反論でした。
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最初気付かなかったのですが
「神はもっとも偉大な存在者であると定義できる。」

「ところでどんなものもそれより偉大なものがある。」
は矛盾してると思います。
というより、よく読むと神を否定するロジックな気がしてきました。元は「数は有限か」を解く背理法でしょうか。自然数とか素数とかのアレ。
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付記 この論は「世界は有限か無限か」で神の有無を論じられる方向性を持ってるのかも。「有限だから1番があるだろ」「無限だからねーよ」みたいな。