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「魔人探偵脳噛ネウロ 世界の果てには蝶が舞う」東山彰良(新刊)を読む。面白い。
ノベライズ。松井優征のカットも結構あった*1。刑事笹塚の南米放浪回想。
最初笹塚のキャラに違和感を持ったけど、よく考えれば現在の笹塚じゃないんだった。大学時代の笹塚はそれほど低温ではなかったんだし。
東山彰良は期待したように「逃亡作法」の時ほど ぶっ飛んだ異想を発揮しなかったし、心配したように「逃亡作法」ほどわかりずらい文章ではなかった。トリックも含め無難な出来。
ただ箱のシーンは良いイメージ情景。
199頁の告白は、じゃあそもそもアレを彼女の部屋にアレしたのは誰なんだ?とか思ったが、些細な事か。それより、エンリケを犯人とするには前半で描写が足りない気がする。犯人役はトガシであるべきでは。エンリケがマルコを撃ったのを読者への誤導として。(マウスあてネタばれ)
なお リョサという日系と対立する一族が出てくるのは、フジモリ大統領と大統領選を争ったバルガス・リョサがモデルかと。
感想リンク ◆ムゲンダイの記憶◆さん 週刊少年ジャンプの感想さん
ネウロまとめ自リンク
*1:一番気に入ったのは2人それぞれの作者紹介カットだけど