■
「トゥモロー・ワールド」を観る。シネコン最終上映1200円。面白かった。
今年のベストかも*1
監督:アルフォンソ・キュアロン(メキシコ人監督) 原作:P・D・ジェイムズ『人類の子供たち』(未読)
セカイ系。セカイで一番大切なモノを守るハナシ。
ディストピア(暗黒未来)はイギリスに限る。さすが本場。
萌え要素(なんかカワイイもの)を省いていけば こうもスタイリッシュになるのかと思った。本作に比べれば、他の映画は全部、何らかの萌え要素(例えばキレイな女性)を配している萌え映画に過ぎないのでは。*2が、終盤「或るイミ究極の萌え映画かも」と思い直す。
最初の展開は何となく、ゲーム「クーロンズ・ゲート」を思い出した。ひたすら異世界に迷い込む。
相米慎二監督が墓から甦りそうな「長回し(カットして途中中断せずに延々撮り続ける)」が続出。車のシーンは映画史に……残らないか、紹介することが、著しくネタバレになっちゃうシーンだし。
最後 伏線も無く、いきなり投げっぱなしにされた感じがして終ってしまって少し不満が残ったけど、アレで良いのかなという気がしみじみ してきた。
しかし、このガキ 命を喰い尽くしてやがる、とはちょっと思った。
観てる時はわからなかったが、森に住む老人は主人公の友人だそうです。父親か義父かと思ってた。
ネタバレ感想リンク honkyochinikkiさん 施川ユウキ メモリの藻屑、記憶領域のゴミさん アヌトパンナ・アニルッダさん 松江哲明
■
「トゥモロー・ワールド」パンフレットを買う。600円だっけか。
6分間途切れなくアクションが続くワンショットの長回しで監督は緊張してるスタッフに言う。
「大丈夫。いつでもカットすればいいから」
「何言ってるんですか。すべて一発で決めてみせますよ!!」
このシーンはカメラ以外の準備だけで4日間かかった。5日目には幾つかの点で計画通りにいかない事が判明した。