「ダ・ヴィンチ」2008.6月号
・「空の境界」特集
奈須きのこインタビュー
「月姫」(同人ゲーム)を作り、その後「空の境界」(同人小説)を講談社ノベルズそっくりに製本して売る。
「見る人が見たら怒るだろうなぁ、と」
講談社の太田克史(編集者)から、奈須きのこへメール来る。
「戒告状が来た、と」
しかし、会ってみると、「空の境界」を講談社ノベルズで出版しないか、という誘いだった。奈須きのこ断る。
「もし、自分がデビューするなら講談社ノベルズでコミック的な装丁で、と夢想していた。そうこうしているうちに西尾維新さんが『戯言シリーズ』でデビューして、ああもうその夢を見ることはないなと やさぐれたものです。
太田さんは そんなぼくの気持ちも知らずに西尾さんを担当しているとかいって
そうか 俺の夢を壊したのはおまえか!
と」
その後も太田は奈須きのこと接触しつづけ、企画を持ち込む。1年後、奈須きのこは「空の境界」の商業出版を太田に依頼する。
「プロ(太田)に あれだけ面白いと言われているのに何を躊躇っているのか、と。
同時に商業出版することは ぼくらを支えてくれた同人界への裏切りになるんじゃないか、という思いもありました」
太田克史インタビュー
・(同人版「空の境界」を読んで)
イラストの入り方が尋常じゃなく格好いい。
・(最初の奈須きのことの出会いで)
どう接していいかわからなくて、ぼくは随分偉そうにしていたと思います(笑)。
・(「空の境界」商業出版をする事となり)
この1年の間にTYPE-MOON自体大きくなっていて「空の境界」も商業出版する必要がないほど売れていましたから。果たして自分が携わる必要があるのか?と自問。
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面白く読んだが「ダ・ヴィンチ」が角川グループなのを思うと少し変な気分だ。
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「空の境界」感想