ライトノベル三大奇書
ウィンドバードさんの去年秋の企画。
その告知
その発表
で、自分なりに選考してみた。
まずライトノベルの定義だが、「ライトノベルレーベル(電撃ほか)の全作品」プラス「上遠野浩平・西尾維新・乙一の3人の作品」とする。
奇書の定義だが、原義というか一般教養では「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」を三大奇書といい、古今に卓絶した小説という意味で奇書というそうだ。
推理小説の世界では「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」を三大奇書と呼びならわし、こちらは「奇書」の字義どおり「変な小説」という意味が含まれている気がする。「卓絶した小説」には違いがないだろうが、メインストリームから外れている感がある。
と、いうわけでライトノベル三大奇書を勝手に選んでみました。
- 作者: 稲生平太郎,緒方剛志
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/01/31
- メディア: 文庫
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- 作者: 友桐夏,水上カオリ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 文庫
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あと女性心理の描き方がぞわぞわするほど素敵。
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: 文庫
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「タイポグラフィック」*1という、活字を自由に配置して絵画のように見せるスタイルを採り入れようとした作品。擬音多し。
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以上3冊だが、原義 中国でいうところの三大奇書風のセレクトでは無い。それなら、上遠野浩平・西尾維新・乙一の代表作(シリーズ)に「マリみて」*2「十二国記」から選ぶ。
ミステリ三大奇書の解説はNth Library日記さんが詳しい。ていうか、素晴らしい解説でした。ミステリに対して「純化」「越境」「否定」がそれぞれ三大奇書との事。
が、ライトノベルはミステリほどジャンルの定義が明確ではなく、抽出するほどの教義(ドグマ)が無いように思われる。
というわけで『奇書』という字面に合ってる3冊を選びました。*3
連想メモリンク 3大歪みゲー(コトバノツドイさん)